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取組内容

ミソフォニアとは…
特定の音に対して逃避願望や攻撃的衝動の伴う激しい怒り、 嫌悪感などの否定的反応を生じてしまう障害です。

このような症状について、周りの人々から理解されない、治療に希望を抱きにくいといった悩みを解決するために、当協会は 「3つの取り組み」を行っています。





周囲の理解が生きやすさへ
ミソフォニアは、まだ広くその名が知られていないことや、特定の音に対して激しい怒りや嫌悪感を生じてしまうという症状の特性から周囲の人からは理解されにくいです。 ミソフォニア当事者は周囲に相談することを躊躇し、1人で問題をかかえている場合があります。また、ミソフォニアの症状が理解されづらいことは、当事者にとって相談する機会や周りの配慮を得られず、結果的に生きづらさを感じる原因になっています。


配慮の例
https://misophonia.support/info.html

ミソフォニアを理解しようとしても、「どのような症状なのか把握することが難しい」、「どのような配慮をすれば良いのか分からない」という声もあります。 また、ミソフォニアの認知度が低いことによって、自身の症状がミソフォニアであることを自覚せずに過ごしている当事者も実際に数多くいるのではないかと推測しています。 当協会は、ミソフォニアの早期発見を促進し、症状への理解や配慮が得られやすい社会を目指しています。周りの人から理解されにくいことで当事者が生きづらさを抱えている状況を変えるために、「ミソフォニアの啓発活動」や「ミソフォニアの情報発信」を行なっています。

①ポスターの掲示活動
ミソフォニアの早期発見やミソフォニアの症状を少しでも多くの人に伝えるために、学校や病院などを中心に、ポスターの掲示に協力していただける場所を探しています。

日本ミソフォニア協会作成「ミソフォニア啓発ポスター」


②メディアの取材協力
メディアの取材協力を通して、一度に多くの人へミソフォニアという症状を知ってもらいたいと考えています。認知度を高めることで、長い間1人でかかえていた症状がミソフォニアだと初めて気がつき、「自分だけではないことを知って安心した」と思う当事者が1人でも増えてほしいという思いがあります。

過去のメディア掲載はこちら
https://misophonia.support/aboutus.html

③研究活動
海外では少ないながらも研究が行われていますが、国内ではほとんど研究が行われていないのが現状です。 ミソフォニアが社会的に広く理解されるためには、ミソフォニアの実態について科学的根拠を示すことも重要だと考えています。 当協会では、国内におけるミソフォニアの実態について研究を進めることで、ミソフォニアが社会的に理解されやすくなること目指しています。


当事者同士で悩みを共有する
ミソフォニアのことを誰にも相談できずに一人で悩みを抱えてしまっていたり、相談しても理解してもらえなかったりなどの生きづらさを抱えている当事者は多くいます。当協会は、当事者の方がより良く暮らせるような活動に取り組んでいます。

LINE相談活動
ミソフォニアの当事者は、家庭や学校、職場などでトリガー音に日々耐えながら暮らしています。配慮をしてもらえたら当事者の生活はより楽になりますが、実際には周りの人から理解されずに音に悩み続けているケースは多くあり、LINE相談ではそのようなお悩み・ご相談を多くいただいています。 また、当事者の周りにいるご家族や支援者の方のご相談もお受けしています。




LINE相談はこちら
https://misophonia.support/soudan.html


安心して診療や治療へ
ミソフォニアの治療法は確立されていません。そのため、もし治療を目指す場合は医師と相談の上で試行錯誤して最適な選択をする必要があります。 ミソフォニア症状で医療機関に診てもらう場合は心療内科や精神科に行くことが望ましいですが、医療の現場においてもミソフォニアの認知度は低いというのが現状です。 当協会のLINE相談では、どこの病院に行けばいいのかわからないといった医療に関するご相談を多くいただいています。 ミソフォニア症状の改善に向けた可能性を少しでも増やせるように、当協会は医療機関の紹介活動や研究活動に取り組んでいます。

①医療機関の紹介活動
ミソフォニアの当事者に医療機関を紹介させていただけないか交渉することで、当事者にとって安心な医療機関を増やすことを目指しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://misophonia.support/iryoukikan.html

②研究活動
ミソフォニアはまだ治療法が確立していないため、当協会はミソフォニアの研究を促進したいと考えています。 海外では少ないながらも研究が行われていますが、国内ではほとんど研究が行われていないのが現状です。 ミソフォニアの治療法の確立に貢献することを目指して、研究活動を進めています。 まずは国内におけるミソフォニアの実態を研究結果に示すことを目指して、現在はミソフォニアの大規模研究を計画しています。