NPO法人日本ミソフォニア協会

合理的配慮など

ミソフォニアへの対処について場面別に紹介しています。ミソフォニアについて周囲の人に伝えるのは簡単ではありませんが、家族や上司、先生などに相談し、症状への理解を得ることで、より多くの対処の選択肢が得られる可能性があります。

家庭

・耳栓やイヤホンを着用させてもらう
・食事のタイミングをずらさせてもらう
・自室で食事できるようにさせてもらう
・テレビの音量を上げさせてもらう

職場

・耳栓やイヤホンの着用許可をもらう
・席の配置を変えさせてもらう
・リモート勤務にさせてもらう
・別室で作業をさせてもらう

学校

・耳栓やイヤホンの着用許可をもらう
・別室受験の許可をもらう
・落ち着ける場所で休憩させてもらう
・席の配置を変えさせてもらう
・席を最前列にさせてもらう
・オンラインで授業に参加させてもらう
・昼休憩などに別室で休憩させてもらう
・受験上の配慮申請を手伝ってもらう
・通信制学校への編入や進学も検討する

受験上の配慮

高校受験や大学受験上の配慮について紹介しています。

詳しくはこちら

耳栓・イヤホン

自分に合ったアイテムを選ぶことが、より快適に過ごすための助けになります。

耳栓選びのポイント

遮音性の指標
遮音性の指標には、SNRとNRRがあり、どちらもデシベル（dB）で示され、耳栓が外部の音をどれだけ減衰させるかを表しています。一般的に、SNRはNRRよりも約5dBほど高く表示されます。

フィット感
長時間の使用でも快適に過ごすためには、自分の耳に合った耳栓を選ぶことが大切です。

見た目
カラフルな耳栓や目立ちにくい耳栓など、見た目にもバリエーションがあるので、見た目の好みや使用シーンに合わせて選ぶことも大切です。

イヤホン選びのポイント

ノイズキャンセリング
周囲の雑音を電子的に打ち消す技術です。この機能のあるイヤホンは、トリガー音を物理的に遮断するだけでなく、電子的に音を打ち消すため、より効果的に遮断することができます。

カナル型イヤホン
カナル型イヤホンは、耳穴を密閉するデザインが特徴です。この密閉性により、トリガー音を物理的に遮断するのに役立ちます。

フィット感
耳にしっかりフィットするイヤホンを選ぶことで遮音効果が高まります。

カラードノイズ

カラードノイズは、トリガー音の影響を軽減する手段として有効になる可能性があります。

ホワイトノイズ

ホワイトノイズは、すべての周波数で均等にエネルギーが分布している音です。再生することで、他の音が気になりにくくなり、リラックスや集中力の向上に寄与することがあります。
例：テレビの砂嵐の音、ラジオの雑音

ホワイトノイズ再生

ピンクノイズ

ピンクノイズは、さまざまな音を遮断する効果があり、ホワイトノイズよりもリラックス効果や睡眠効果が高いと考えられています。
例：雨音、風音

ピンクノイズ再生

ブラウンノイズ

ブラウンノイズは、低周波の音で構成されており、ホワイトノイズやピンクノイズより低音が強く、深みのある音として感じられます。
例：雷、滝

ブラウンノイズ再生

グレーノイズ

グレーノイズは、すべての周波数で同じ音量で聞こえるように調整されたホワイトノイズです。

グレーノイズ再生

このページの参考文献

(1) Tyler Connaghan（2021）「The Difference Between Types Of Noise」. Mastered Blog. Retrieved May 25, 2025, from https://emastered.com/blog/different-types-of-noise
(2) Anne Helmenstine（2022）「Colors of Noise – White, Pink, Brown and More」. Science Notes. Retrieved May 25, 2025, from https://sciencenotes.org/colors-of-noise-white-pink-brown-and-more/