2025年9月17日
ミソフォニアと俳句
はじめまして。あんずと申します。
突然ですが、私はおしゃべりが好きです。
おしゃべりが好きということは、人と関わることが好きということでもあります。
しかし、私はミソフォニアです。私にとって「人と関わること」は、ときに重篤な毒になり得るのです。
現在、私は全日制の高校に通い、時には耳栓をしながら日常生活を送っています。最近では部活動にも打ち込み、俳句部として全国大会に出場するという貴重な経験もさせていただきました。
これからこの日記では、俳句を交えながら、ミソフォニアとともに生きる私の日々を綴っていこうと思います。(見苦しい俳句かもしれませんが、高校生クオリティということでどうかお許しください……)
片腕にまだ燃えてゐる彼岸花
この句について、自句自解をしてみようと思います。
私はトリガー音を聞いて精神が限界に達すると、片腕の内側を狂ったように掻きむしることがあります。自傷したあとは当然傷跡が残り、その傷は赤く染まったまま、なかなか治りません。
ふと片腕を見たとき、その大きく赤い傷跡が、まるで彼岸花のように見えたのです。
中七の「まだ燃えてゐる」には、自傷してしまったことへの後悔や、いまだ治らぬ痛み、なぜあんなことをしてしまったのだろうという自己嫌悪が込められています。「燃えてゐる」という表現を使ったのは、傷跡が実際に熱を帯び、火のように感じられたこと。そして彼岸花の形そのものが、どこか燃えさかる炎に見えたからです。
自句自解はここまでです。
ミソフォニアを持つ人の中には、日常的に自傷をしてしまう方も少なくありません。私自身、自分の感情をコントロールできないことに苛立ち、自暴自棄になってしまうことも多々あります。
私の場合、自傷は「心を軽くするため」というより、「どうしようもない感覚や衝動を痛みで紛らわせるため」に行ってしまうことが多いです。
ミソフォニアは、まだあまり理解されていない障害です。でも今は、担任の先生や友人たちの支えのおかげで、なんとか高校3年生まで全日制高校に通い続けることができています。
大学進学など将来の不安もありますが、支えてくれる周囲の環境に感謝しながら、これからも自分のペースで生活を続けていきたいと思っています。
ミソフォニアという病を持っているからこそ詠める俳句が、きっとあると信じて。これからも、言葉と向き合いながら、俳句を詠んでいきたいです。
どうぞよろしくお願いします。