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Misophonia Questionnaire 日本語版

Misophonia Questionnaire(MQ)は、Wu ら(2014)により開発された評価尺度です。

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以下の⽂章がどの程度あなたの状態を表しているか、0〜4 の数字で評価してください。0 は 「全くない」、4 は「常に」です。



0
全くない
1
まれに
2
ときどき
3
しばしば
4
常に
セルフチェック

①他の人と比べて、私は以下の音に敏感である。



0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき時々 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


これまでの質問項⽬のいずれかで、「0:全くない」以外を選んだ場合には、以下の質問への回答を進めてください。
以下の⽂章を読み、それがどのくらいの頻度で起こるかを 0〜4 の数字で評価してください。
0 は「全くない」、4 は「常に」です。

②あなたは特定の⾳に気づいたとき、その⾳のせいで、どのくらいの頻度で以下の⾏動を取りますか。



0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき時々 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


0 全くない 1 まれに 2 ときどき 3 しばしば 4 常に


③以下の⽂章を読み、⾳に対する敏感さの重症度について、「1(ほぼ問題ない)」〜「15(⾮常に重度)」の中から選び、○をつけてください。あなたが敏感である⾳の数や苦痛の程度、⾳に敏感であることによる⽣活上の問題なども考えて回答してください。



最小限 軽度 中程度 重度 非常に重度


以下の⽂章を参考にして、⾃分の敏感さを評定してください。
1~3: ⾳に対する敏感さは軽く、最⼩限であり、正常の範囲内
⾳に対する敏感さによって、我慢したり、影響を受けたりする時間はほとんどない。
⽇常⽣活での⽀障はほとんどないか、全くない。

4〜6: ⾳に対する軽度の敏感さ
⾳に対する敏感さを⾃分や周りの⼈も気づいていて、⽇常⽣活で軽度の⽀障をきたすことがある。我慢したり、影響を受けたりする時間が最⼩ではあるが、存在する。他⼈が容易に許容できる。

7~9: ⾳に対する中程度の敏感さ
⾳に敏感であり、⽇常⽣活に⼤きな⽀障をきたしている。⾳への敏感さのせいで我慢したり、影響を受けたりして、多⼤な意識的なエネルギーを費やしている。⽇常⽣活を送る上で、他⼈の援助を必要とする。

10~12: ⾳に対する重度の敏感さ
⾳に敏感であることで⽇常⽣活に⼤きな⽀障をきたしているため、⽇常の活動が激しい闘争のようになっている。⾃分の⾳の過敏さに⼀⽇中抵抗したり、影響を受けたりして、⼀⽇中過ごしている。⽇常⽣活を送るためには、他⼈の援助を⼤いに必要とする。

13~15: ⾳に対する⾮常に重度の敏感さ
⾳の敏感さにより、⾷事や注意などにも細⼼の注意を払っていなければならないほど、⾝体が不⾃由な状態である。そのため、⽇常を⾃分の思うがままに過ごすことが困難である。





*採点⽅法
  • Misophonia Questionnaire (Wu et al, 2014)の⽇本語版である
  • Misophonia Symptom Scale、Misophonia Emotion and Behaviors Scale、Misophonia Severity Scale で構成されている。
  • Misophonia Symptom Scale、Misophonia Emotion and Behaviors Scale については、0~4点で採点し、「その他」を除いた計 17 項⽬を合計得点として算出する(得点は 0~68 点の範囲で分布する)
  • Misophonia Severity Scale については、敏感さが全くない場合には0点であり、少しでもある場合には 1 以上の得点が与えられる。1~15 点で分布する。原著版を作成した Wu et al (2014) によれば、NIMH 強迫性障害評価尺度(NIMH GOCS; Murphy, Pickar & Alterman, 1982)を改変したものであり、回答者は「軽度」〜「⾮常に重度」までの 1~15 段階で、⾳への敏感さの程度を評価できるようになっている。7 以上の得点の報告は、少なくとも「中程度の⾳の過敏さ」を持ち、⽇常⽣活に⽀障を引き起こしていることを⽰している。

*MQ 使⽤上の注意点
  • MQ は 2014 年に世界で初めて作成された⾳嫌悪症(ミソフォニア)の評価尺度である。⾳嫌悪症(ミソフォニア)の診断基準は、⽇本語版の作成を⾏った 2024 年時点においても確⽴しておらず、現在進⾏形で研究や臨床的な知⾒が積み上げられている(例えば、Swedo et al, 2023)。よって、MQ は現時点での⾳嫌悪症を評価する上では必須ではない項⽬が存在していたり、特定の⾳に対する敏感さに焦点を当てた項⽬で構成されていることから、使⽤の際には注意が必要である。
  • また、MQ 原著版開発の際の調査対象者は⼤学⽣であり、臨床的な症状を呈する者とは異なる結果を⽰す可能性があることにも注意が必要である。
  • 研究、教育⽬的に限り、本尺度の使⽤は⾃由です。ただし、使⽤に関しては必ず適切な論⽂の引⽤をお願いします。また、臨床⽬的で使⽤される場合には、本質問紙の結果は、臨床的なミソフォニア症状の有無を診断をするものではないことをご承知の上でご使⽤ください。

このページの参考文献


このページの参考文献

(1) 【原著版】Wu, M. S., Lewin, A. B., Murphy, T. K., & Storch, E. A. (2014). Misophonia: incidence, phenomenology, and clinical correlates in an undergraduate student sample. Journal of clinical psychology, 70(10), 994-1007.
(2) 【⽇本語版】Itoi, C., Ujiie, Y., & Kashino, M. (2025). Reliability and validity of the Japanese version of the Misophonia Questionnaire (MQ). Journal of Psychiatric Research, 188, 133- 139.