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ミソフォニアの研究

 ミソフォニアの研究を抜粋して紹介しています。近年のミソフォニアに関する論文数は増加傾向にあり、国内ではミソフォニアについてほとんど研究が行われていませんが、海外では150以上のミソフォニアに関する論文が出版されています。

ミソフォニアの論文一覧
・soQuiet 「Misophonia Research」
・Misophonia Research on PubMed

その他の研究リソースはこちら をご覧ください。

1997年
選択的音感受性症候群として初めて特定される

ミソフォニアは、Marsha Johnsonによって初めて特定され、この症状は「選択的音感受性症候群」と呼ばれました。

2001年
ミソフォニアという用語が初めて作られる

Margaret and Pawel Jastreboffは、特定の音によって生じる感情的な反応をミソフォニアという用語を使って説明しました。¹

2006年-2011年
聴覚過敏や音恐怖症などのほかの診断と識別される

後年の研究によって、ミソフォニアは聴覚過敏や音恐怖症などのほかの聴覚的な障害と識別されることが可能になりました。

2013年
ミソフォニア治療のための認知行動療法が提案される

Bernstain et al は、ミソフォニア治療のための認知行動療法を提案しました。²

2013年の主なできごと
・ミソフォニアの診断基準が提案される³
・アムステルダムミソフォニア尺度(A-MISO-S)が開発される³

2017年
ミソフォニアと脳のメカニズムに対する理解が進む

Kumar et al は、ミソフォニア被験者では、トリガー音にさらされた時に前部島皮質が過剰に活発になることを示しました。⁴

2017年の主なできごと
・中国の大学生サンプルにおける調査で、臨床的に重症度の高いミソフォニアの有病率が6%であることが報告される⁵

2020年
提案された診断基準に基づく自己報告式尺度が開発される

Siepsiak et al は、Schröder et al によって提案された診断基準に基づく自己報告式尺度のMisoQuestを開発しました。⁶

2020年の主なできごと
・ミソフォニア治療のための認知行動療法のランダム化比較試験が行われる⁷

2022年
専門家委員会によってミソフォニアの概念が再定義される

ミソフォニアの専門家委員会が編成され、デルファイ法を使用してミソフォニアの概念が再定義されました。⁸

2022年の主なできごと
・ドイツの世帯サンプルにおける調査で、臨床的に重症度の高いミソフォニアの有病率が5%であることが報告される⁹

研究協力プール

 当協会は国内におけるミソフォニア研究を促進するために、研究者とミソフォニア当事者をつなげることを目的とした「研究協力プール」を運営しています。国内におけるミソフォニア研究の発展のため、ぜひご協力ください!