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ミソフォニアとは?

ミソフォニアは、特定の音やその音に関連する刺激に対する耐性が低下する障害として定義されています。これらの刺激は不快感や苦痛として経験され、他のほとんどの人には見られない強い否定的な感情的、生理的、及び行動的反応を引き起こす傾向があるとされています。ミソフォニアを抱える人には、視覚的な刺激がトリガーになる人もいます。

聴覚過敏との違いは?

聴覚過敏は音が特定の音量に達したときに身体的な不快感や痛みを引き起こす状態とされています。一方、ミソフォニアは特定の音やその音に関連する刺激に対する耐性が低下する障害として研究者の間で定義され、不快感や苦痛として経験されますが、その音の音量には影響されません。

黒板をひっかく音が苦手です。ミソフォニアですか?

ミソフォニアは、特定の音やその音に関連する刺激に対する耐性が低下する障害として研究者の間で定義されており、これらの刺激は、他のほとんどの人には見られない強い否定的な反応を引き起こす傾向があるとされています。そのため、黒板をひっかく音に対する一般的な不快感はミソフォニアとは言えません。

ミソキネシアとは?

ミソフォニアの症状が視覚的な刺激によって引き起こされる場合、「ミソキネシア」と呼ばれます。ミソキネシアは「動きに対する嫌悪」を意味し、ミソフォニアを抱える人の中には、貧乏ゆすりや髪を触る動作などの視覚的な刺激がトリガーとなる人もいます。しかし、ミソキネシアに関する研究は、ミソフォニアに比べて非常に少ない状況です。

ミソフォニアがDSMに記載されていない理由は?

DSMとは、米国精神医学会が発行する精神疾患の診断基準や診断分類のことで、日本でも多くの病院で使われており、精神疾患の診断に用いられます。DSMは約10~20年の間隔で更新されることや精神疾患として分類するべきか否かなどの議論が続いていることなどが原因で、記載されていない状態が続いています。

ミソフォニアの治療法は?

現時点では、科学的に確立されたミソフォニアの治療法はありません。ミソフォニアを軽減させる効果が証明されている心理療法や薬物療法はありません。ミソフォニアの治療に関する研究は継続的に行われており、一部の認知行動療法では、ミソフォニアを軽減させる効果を示唆する予備的な結果が出ています。

認知行動療法の効果は?

認知行動療法(CBT)は、思考と行動が感情に与える影響を理解し、否定的な思考や行動を修正することで、精神的な問題を改善することを目指す治療アプローチの総称です。うつ病や不安障害などの多くの精神疾患に対して効果が認められています。一部の認知行動療法では、ミソフォニアを軽減させる効果を示唆する予備的な結果が出ています。

暴露療法の効果は?

暴露療法とは認知行動療法の一種で、あえて苦手な対象に自分自身をさらすことで、その対象に慣れていくことを目指す心理療法です。苦手な対象に慣れていくタイプの暴露療法では、トリガー音が気にならなくなるまで音を繰り返し聞くように求められます。しかし、この暴露療法がミソフォニアに効果があることを示唆する証拠はありません。

私はミソフォニアですか?

現時点では、ミソフォニアの正式な診断基準はありません。ミソフォニアを診断する目的では使用できませんが、ミソフォニアの重症度と障害について、デューク・ミソフォニア質問紙に基づいたミソフォニアの自己評価を行うことができます。

ミソフォニアは遺伝する?

ミソフォニアが遺伝するかどうかは科学的にまだ明らかになっていません。

ミソフォニアは科学に基づいていますか?

ミソフォニアは独立した障害として科学的に研究されています。現時点では、国内のミソフォニアに関する研究はほとんどありませんが、海外では150本以上のミソフォニアに関する論文が出版されています。

ミソフォニアの原因は?

現時点では、ミソフォニアの原因は明らかになっていません。